慢性期病棟で勤務する看護師の仕事

慢性期というのは、病状は安定しているものの治癒が困難な状態のことです。脳卒中や慢性腎不全、肝硬変や癌などの疾患の患者に対応しています。慢性期病棟に務める看護師の仕事の中心は、疾患の再発や合併症の予防処置、身体機能を維持しながら長期的な看護を行っていくことです。さらに、口腔ケアや吸引処置、静脈栄養の管理といった仕事を担当します。慢性期は、急性期と違って患者の状態が安定しているので、急を要するような処置はあまりありません。また、経過がゆっくりなので、一人一人の患者にじっくりと向き合って看護ができるのが魅力といえます。

慢性期病棟の患者は、体調に不具合を感じてもなかなか自分で症状を言葉で伝えることができないケースが多いです。また、身体が痛みに慣れているので、多少の痛みでも我慢してしまう方も少なくありません。したがって、慢性期で勤務する看護師は、患者を常日頃から観察してニーズをきちんと読み取っていくことが求められます。さらに、慢性期病棟は入退院を繰り返すことが多く、患者が治療に後ろ向きになってしまう場合もあります。また、長きに亘る入院生活で看護する家族も疲弊してしまうこともたくさんあります。したがって、看護師は患者や身内の方と積極的にコミュニケーションを取るなどして精神的なケアをすることも求められます。このように慢性期病棟での仕事では、患者の悩みをきちんと受け止めながら、社会復帰のための後押しをしてあげることが大切です。